エチケットとマナー

パークゴルフのルールは最小限に抑えられていて、足りない部分はプレーヤー同士のマナーとエチケットで補うように作られています。だからこそ「技術よりマナー」。上手い人より、気持ちよく一緒に回れる人がコースでは歓迎されます。このページでは、初めてコースに出る人が知っておきたいマナーと、事故を防ぐための安全のポイントをまとめました。

ボールの処置やペナルティといった規則については「基本ルール」のページで解説しています。

パークゴルフのマナー、5つの基本

基本 具体的には
1. 打つ人を静かに見守る 同伴者が構えに入ったら話しかけない、動かない、視界に入らない
2. 後ろの組を待たせない だらだら歩かない。全員カップインしたら速やかに次のホールへ
3. 芝生とコースを大切に かかとの硬い靴を避け、ゴミは持ち帰り、枝や植え込みを傷つけない
4. 安全を最優先に 前の組がホールアウトするまで打たない。危ないときは大きな声で「ファー」
5. 勝ち負けは二の次 しかめっ面や愚痴は禁物。なごやかな雰囲気づくりを心がける

プレー中のふるまい

同伴者が打つときにしてはいけないこと

マナーを守らない人がひとりいるだけで、その組のゲームは気まずいものになってしまいます。同伴者が構えているときは、次のことに気をつけましょう。

してはいけないこと 理由
話しかける、大きな声を出す 集中が切れてミスショットの原因になる
ボールの前後や近くに立つ 打った人の視界に入って気になるうえ、ボールが当たる危険がある
ライン(ボールとカップを結ぶ線)を踏む 芝が沈んでボールの転がりが変わってしまう
アドレス中に前を横切る 視界の邪魔になり、非常に危険
頼まれていないのにアドバイスする おせっかいは相手の楽しみを奪う。アドバイスは聞かれたときだけ
カップの前に立つ、カップの近くを横切る カップ周辺の芝がいちばん傷みやすい

プレーのテンポを守る

パークゴルフ場では多くの組が同時にコースを回っています。自分たちの組がゆっくりしていると、後ろの組はずっと待たされることになります。「全員がカップインしたらグリーンから離れ、次のホールへ移動してからスコアを書く」が鉄則です。グリーン上でスコアを書いたり、おしゃべりを続けたりするのはマナー違反です。

場面 テンポよく進めるコツ
ティーグラウンド 前の組の様子を見ながら、自分の順番が来たらすぐ打てるよう準備しておく
フェアウェイ 自分のボールに向かって歩きながら、次のショットを考えておく
ボールを探すとき 長く探さない。見つからなければ早めに紛失球として処理する
グリーン カップインしたボールはすぐに拾い、次の人の邪魔にならない場所へ
ホールアウト後 速やかに移動。スコアの記入は次のホールへ向かいながら

💡 1組は4人まで

コースの流れをスムーズに保つため、1組のメンバーは4人までが原則です。5人以上で回ると後続がつかえてしまいます。1人や2人で来たときは、受付や他のプレーヤーに声をかけて一緒に回りましょう。初対面でもすぐに打ち解けられるのがパークゴルフのよいところで、そこから家族ぐるみの付き合いに広がることも珍しくありません。小さな子ども連れの場合は、親子で1個のボールを交互に打つと後ろに迷惑をかけず、親子の会話も増えます。

コースと芝生を大切に

パークゴルフのコースは、公園や河川敷の自然をそのまま活かして造られ、1年に何万人もの人が利用します。使い方ひとつで芝生はすぐに荒れてしまいます。とくにカップのまわりは足が集中するため、靴の種類ひとつで芝が赤く枯れて土が見えてしまうこともあります。

項目 守りたいこと
靴 底が平らで柔らかい運動靴を履く。かかとの硬い靴、角のある靴、ハイヒールは芝を傷める
樹木・植え込み 枝を折らない。木のそばのボールを木ごと打たない
ゴミ 持ち帰る。タバコの吸い殻を捨てない
喫煙 プレー中は禁煙。決められた喫煙場所・灰皿のある場所でだけ吸う。くわえタバコは厳禁
バンカー 打ち終えたら足跡をならし、バンカーならしを元の場所に戻す
ティーグラウンド 素振りで芝を削らない。第1打はティーアップして芝を守る

安全のためのエチケット

プラスチックのボールとはいえ、勢いよく飛んできたボールが当たればけがをします。振り回したクラブが人に当たる事故も起こりえます。パークゴルフの事故のほとんどは「確認不足」と「あわてること」が原因です。「あわてない、急がない」が安全の合言葉です。

打つ前に確認すること

確認ポイント 内容
前の組 ホールアウトして次のホールへ移動したことを確認してからティーショット
前後左右 フェアウェイやグリーンに人がいないか、隣のホールから人が来ないか
同伴者の位置 全員が自分の後ろに下がり、視界に入っていないか
打つ順番 2打目以降はカップから遠い人から。「お先に」と声をかけ合って順番を確認する

打った後・待っているとき

ティーショットの間、同伴者はティーグラウンドの外で静かに待ち、打つ人の前に出てはいけません。全員が打ち終わってからフェアウェイに出ます。OBの近くに飛んだ自分のボールが気になっても、他の人のスイングが終わるまで動かないのがマナーです。

⚠ 危ないと思ったら「ファー!」

打ったボールが前の組や隣のホール、見物している人の方へ飛んでしまったら、すぐに「ファー」と大きな声で知らせましょう。声ひとつでけがを防げます。万一ボールが人に当たってしまったら、ボールの行方を追う前に「ごめんなさい」「大丈夫ですか」と相手を気づかう言葉を。ひと言が足りないばかりに、その後のプレーが気まずくなってしまうことがあります。

絶対にやってはいけない危険行為

危険行為 なぜ危険か
前の組がまだいるのに打つ ボールが人に直撃する
ところかまわず素振りをする 後ろにいる人にクラブが当たる
クラブを振り回す・肩に担いで振り返る 周囲の人の顔や頭に当たる
打つ人の前や横に立つ ミスショットのボールが当たる
勝手に先へ歩き出す 後ろから打たれたボールが当たる

勝負は二の次、なごやかに

パークゴルフが全国に広まったのは、祖父母が孫に教えたり、親子で一緒に楽しんだり、世代を超えたコミュニケーションの場になったからです。勝ち負けにこだわりすぎると、その楽しさは半減してしまいます。ミスをしても笑い飛ばし、同伴者のナイスショットには「ナイスショット!」と声をかける。そんな雰囲気づくりも大切なマナーのひとつです。

💡 初めてのコースで気持ちよく過ごすために

受付では「初めてです」と伝えると、ローカルルールやコースの注意点を教えてもらえます。コースには基本を学んだアドバイザーや指導員がいることも多いので、わからないことは遠慮なく聞いてみましょう。帰るときには「ありがとうございました」のひと言を。また来たくなるコースは、そうやってみんなで作られています。