フェアウェイから打つのは慣れてきた。ところがボールが芝の長い場所や斜面で止まると、途端に何をすればいいか分からなくなる。初心者が大崩れするのは、たいていこの状況です。ラフと斜面からの打ち方を整理します。
大原則:この状況では「戻す」が正解
難しい場所からカップを狙うと、多くの場合さらに難しい場所へ行きます。まず平らなフェアウェイに戻す——これだけで1ホールの打数が2〜3打変わります。1打損しても、大崩れを避けるほうが得です。
状況別の対処
| 状況 | やること | やってはいけないこと |
|---|---|---|
| 芝が長いラフ | 強めに、上から下へ打ち込む。手前に戻すつもりで | ちょこんと当てる(芝に負けて動かない) |
| ボールが半分埋まっている | 無理に飛ばさない。出すことだけを考える | 距離を稼ごうとする |
| 上り斜面に立っている | 足場を踏み固め、振り幅を小さく | フルスイング(バランスを崩します) |
| 下り斜面に立っている | 傾斜に沿って構える。弱めに | 強く打つ(止まらなくなります) |
| つま先上がり/下がり | 体の傾きに合わせる。無理なら平らな場所へ運ぶ | 普段と同じ構えで打つ |
ラフから出すコツ
芝の抵抗は想像の2倍ある
長い芝はクラブに絡みます。普段と同じ強さではほとんど動きません。目安として1.5倍くらいの強さを見込んでください。それでも飛びすぎることはあまりありません。
ボールの後ろに芝が詰まっているかを見る
ボールの手前に芝が寝ているなら、クラブがそこに引っかかります。この場合は上から鋭く入れるイメージで。逆にボールが芝の上に浮いているなら、普段に近い打ち方で大丈夫です。
💡 斜面で立つときの手順
① 足場を作る——靴の外側で軽く2〜3回踏んで、滑らない場所にします。
② 傾斜に沿って肩を傾ける——斜面と平行に立つ感覚。無理に水平を作ろうとしないこと。
③ 振り幅を半分にする——バランスが崩れる範囲では振らない。
④ 狙いは「平らな場所」——カップではなく、次に打ちやすい場所へ。
傾斜で狙う方向を変える
| 足場 | ボールが飛びやすい方向 | 狙いをどうずらすか |
|---|---|---|
| つま先上がり(左足が高い) | 左方向へ | やや右を狙う |
| つま先下がり(右足が高い) | 右方向へ | やや左を狙う |
| 前傾(ボールが足より低い) | 方向が散りやすい | 飛ばさず、確実に出す |
| 後傾(ボールが足より高い) | 上に上がりやすい | 低く出す意識で |
覚えるのが大変なら「足場が悪いときは、平らな場所に戻す」だけで十分です。方向の補正は、慣れてからでよい部分です。
⚠️ 斜面での安全と、コースへの配慮
・濡れた斜面では無理をしない——滑って転ぶ危険があります。無理なら手で拾える範囲で処置を確認しましょう。
・強く振って芝を削らない——ラフも管理されている区画です。削れたらその場で戻します。
・斜面の上に人がいないか確認——打球が想定外の方向に行きやすい状況です。
まとめ
ラフと斜面では「カップを狙う」のをやめて「平らな場所に戻す」に切り替えます。ラフの抵抗は想像の1.5倍、斜面では足場を踏み固めて振り幅を半分に。この判断ができるようになると、1ホールで大きく崩れることがなくなります。初心者がスコアを縮める伸びしろは、実はここにいちばん多く残っています。
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